そこで、文化祭のメインイベントとして
『アイデアソン』を実施しました。
HIGH FES 2021開催!
テックフォードアカデミー高等部の精鋭たちが「起業アイデア」を豪華審査員にプレゼンテーション!
バンタン全スクールの高等部メンバーが参加した『HIGH FES2021』バンタンテックフォードアカデミーは、スタートアップの集積地を目指します。
<そもそもアイデアソンって、何?>
『アイデア』+『マラソン』を組み合わせた造語です。
特定のテーマを決めて、そのテーマについてグループ単位でアイデアを出し合い、結果を競うイベントです。
テックフォードアカデミー在校生は、社会に価値を与える起業アイデアをプレゼンテーションを行います。テーマは自由で発表時間は一人につき5分間です。
<審査員紹介>
審査員として、豪華なプロフェッショナルをお招きしています。
プレゼンテーション後、審査員の方法には素晴らしいと思うアイデアを1つ選んでいただきます。
北尾 崇氏
株式会社サイバーエージェント・ キャピタル
シニア・ヴァイス・プレジデント
坂本 達夫氏
エンジェル投資家
赤川 嘉和氏
ジャフコグループ株式会社
仁木 隆大氏
インキュベイトファンド株式会社
アソシエイト
若林 哲平氏
株式会社INQ
代表取締役CEO
<No.1 竹中一晴さん『EmyV』>
「私たちは、『EmyV』という音声プラットフォームをリリースしたいと考えています。分かりやすくいうと、音声版TikTokです。」
「手軽さ、短さ、投稿のしやすさをコンセプトにしています。ターゲットは10代から40代で、移動中で手がふさがっている人や、ASMRやイケボ・カワボの音声を癒しとしている人を想定しています。」
2025年には、国内音声広告市場は約420億円規模に成長が見込まれているマーケットと言われております。また、音声広告、バナー広告、サブスクから収益をあげる。と強調する竹中さん。
<No.2池田騎優さん『Only Your Song』>
「コロナ禍でライブの収益がなく苦しむアーティストと、ファンのマッチングアプリ『Only Your Song』を提案します。」
「誰でも好きなインディーズアーティストにオリジナルソングを依頼できるサービスです。ファンがアーティストに作曲依頼をした際の仲介手数料をとるビジネスモデルです。」
今後の展開として、プロダクト開発を進め、TikTokをベースにファンとアーティストの裾野を広げ、NFTを導入する。と説明する池田さん。
<No.3 川上直希さん『CBD TOWN』>
「皆さん、CBDを知っていますか?」
「CBDとは大麻から有害物質を取り除いた健康成分のことで、著名人の愛用者も多く、市場規模の拡大が見込まれています。しかし問題点として、危ないという誤った印象や、そもそも何をどうやって買ったらいいのか分からないことです。」と、ダイナミックなプレゼンテーションをする川上さん。
CBDの選び方を指南する総合ECサイトの運営と、メディア事業を軸に事業を展開する。と力説する川上さん。
<No.4 大森騎斗さん『伝統工芸のためのマーケットプレイス』>
「日本のものづくり産業を、新しい技術で救いたいと思います。」
「和、伝統工芸、職人×ブロックチェーンをテーマに、世界に日本の文化を発信していく新しいマーケットプレイスを提案します。」
商品をNFT化し、トレーサビリティを確立し、またNFT化された商品をメタバース空間で展示することで、一点物の価値を最大限に高めていくことができる。と力説する大森さん。
<No.5 中山武彦さん『Light me』>
「『Light me』は、家族向けのお金の流れが管理できるアプリです。」
「アプリと連携したデビットカードを子どもに持たせることができ、子どものお金を管理することができます。また、子どもは、お仕事・税金・福利体験・寄付体験・投資体験システムを通して、お金の扱い方を学ぶことができます。」
体験できるシステムの種類が多ければ多いほど価格は高くなり、サブスクリプション制で課金する仕組み。
将来的には、銀行・証券会社など金融機関との連携を取ることが理想だと話す中山さん。
<No.6 須藤遥輝さん『Cast』>
「インフルエンサー向けサービス『Cast』です。『Cast』は事務所に所属していなくても、ファンから安心にプレゼントが受け取れるサービスです。」
「現状、プレゼントを受け取るには住所を公開しなければならず、事務所に所属してくれる人に限られているという問題点があります。」
2025年に5020億円規模になると言われている動画配信市場で、需要があると見込みんでいます。
『Cast』ではX線検査装置を用いてプレゼントの安全性を確認するのが他社にはない強みを強調する須藤さん。
<No.7 松本祐之介さん『FUSUMA』>
「私が考えたサービスは、TRPGのシナリオ制作を支援するプラットフォームです。」
「TRPGとは、今伸びている『テーブルRPG』の略で、『ドラゴンクエスト』を、コンピューターを使わずに遊ぶと考えてください。」
クリエイターの能力を可視化し、クリエイターを企業に人材紹介することで事業の拡大を図っていきたい。と、広い視野での事業を考察する松本さん。
<No.8 吉田南翔さん『shitei』>
「『Shitei』は、『師匠』からの推薦制人材紹介サービスです。」
「皆さんが働いている職場で新たな人材を増やしたいとします。その際、信用している同僚から後輩を紹介されたら、どう思うでしょうか?おそらく好印象を持つと思います。それは、信頼している人を信用するからです。」
『師匠』という新しい信用基準を設けることで、就活生の信用基準を担保し、企業をマッチングすることが可能になり、さらに『師匠』に対して成約報酬の一部を還元する。と説明する吉田さん。
<No.9 石田淳也さん『CameraMatch』>
「『CameraMatch』は、マッチングアプリに特化したプロフィール撮影サービスです。」
「撮影してほしい人と撮影する人とを繋ぐプラットフォームです。撮影は、ノウハウを伝授したアマチュアカメラマンが撮影機材を使わずに撮影することで価格を下げることができます。」
急成長するマッチングアプリ市場で、価格の安さと撮影者との円滑なコミュニケーションなどから競合優位性を発揮することができます。と堂々と発表する石田さん。
<審査結果発表!>
すべてのプレゼンテーションを終え、審査員たちが将来性のあるアイデアをひとつ選出します。
北尾氏「私は、大森さんの職人さん向けECサイトを選びました。全発表者の着眼点が面白かったですが、大森さんのメタバースやNFTなど着眼点が良く、共感を持ちました。」
大森さん「デジタルとリアルを融合できるアイデアを考えていたので、そこを評価していただけてとても光栄です。ありがとうございます。」
坂本氏「私が選ぶのは、『CBDTown』の川上さんです。キャラクターと、自分が使って良かったので広めたいという理由を聞き応援したいと思いました。CBDは大きいプレイヤーが参入していないのでチャンスなのかなと思います。最初は儲からないかもしれませんが、勝ち筋はあると思います。」
川上さん「これから……よろしくお願いします!」と、明るい表情を見せます。
赤川氏「私は、『Light me』の中山さんです。しっかりとユーザーを取っていけばマネタイズでき、スケールできるという点で選ばせていただきました。」
中山さん「日本人の金融教育という課題に対して、さらにブラッシュアップしていきたいと思います。本日はありがとうございました。」
仁木氏「誰でも好きなアーティストに作曲を依頼できる『Only Your Song』の池田さんです。世の中で何が出てこようとしているのかを捉えられています。インディーズのアーティストが大物になるまでの過程を見られるという発想も、シードVC(ベンチャーキャピタル)に近い考え方ですし、みんなで大物のアーティストを作っていくという世界観に共感しました。」
池田さん「磨きこみはいると思うので、しっかりとアーティストに訴求できるようにしたいと思います。」
若林氏「『Light me』の中山さんです。親として非常に欲しいサービスだなと思いました。今、義務教育の中で金融教育が実効性を持って行われていないことに不安を感じています。そういう意味でも、子どもに使わせたいサービスだと思いました。」
中山さん「ありがとうございます。サービスを実施するうえで、親御さんの考えていることを聞いて、ブラッシュアップしたいです。」
すべてのプレゼンテーションから、どのような課題を解決し、社会に対してどのような価値を提供するのかといった意図が明確に感じられました。
審査員賞を受賞した各メンバーには、Amazonギフト券2万円分が贈呈されました。
おめでとうございます。
これからもテックフォードアカデミー高等部では、在学中から、ビジネスを展開できるような起業家のタマゴたちを育成していきます。